『いつか』PV撮影インタビュー:藤岡正明編(夏目テル役)

2019/01/18いつかblog

『いつか』PV撮影インタビュー:藤岡正明編(夏目テル役)


藤岡正明さんが演じる主人公の夏目テルは、2年前に妻に先立たれた保険調査員。スーツ姿で踏切に立つPVの撮影を終えた直後、藤岡さんが作品への思いを言葉豊かに語ってくれました。

――今日の撮影に際して何かアドバイスされたことは?
特に役についてのアドバイスはありませんでしたが、原作の映画「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」を見て、テルはたくさん陰がある人なんだろうなと想像しました。でも、ある意味普通の人だと思うので、ナチュラルに自然体で挑めたらいいなと思っています。

――この作品に惹かれたポイントは?
まず、板垣恭一さんとお仕事してみたいなというのがありました。プロットを読ませていただき、原作の映画も見させていただいたうえで決めました。

――事前にかなり調べたうえでオファーを受けたわけですね。
そうですね。そうやって決めさせていただくことが多いんです。決め手は、この作品が持っているメッセージ性でした。ただ悲しいお話ってことではなく、すごく強いメッセージ性というか、人間の尊厳を強く感じました。また、これをどうやってミュージカルにするのかっていうのも含めて、とても楽しみに思えたんですね。どちらかというとストレートプレイでやる雰囲気の作品なので。

――板垣さんの作品の魅力とは?
板垣さんは、近年ミュージカルもたくさんされていますけど、僕はストレートプレイの印象が強いんです。やっぱりお芝居をしっかり作り上げる方だと思います。ミュージカルって、ステージングなどを派手な方向に持って行きがちですが、演劇としてお芝居がちゃんと出来上がっていると、骨太の作品になると思うんですよね。とても期待しています。

――共演者についての印象は?
ほとんど初めてご一緒する方たちなので、楽しみです。最近、僕もミュージカルやったりストレートプレイやったりいろいろですが、ミュージカルをずっとやってると大体知っている顔がそろってくるんです。狭い世界なので。でも、新しい方と共演することで、自分自身もインスピレーションをもらえるといいなと思いますね。ケミストリー、化学反応が気になります。

また、この作品は、役と役の関係性が基本的にあまり近くないという感じがします。どこか一人一人のパーソナルスペースに入り込んでそうで、入り込んでいない。もっと言うと、べたべたしないというか、近からず遠からずというのがあって。だからこそ、きっとこれから手にする台本に書かれている言葉が、そのスペースに食い込んでいくのだと思います。

――キャストの皆さんが、藤岡さんが出るから出演したいと思ったと言っています。
え~そんな。恐縮です(笑)。頑張ります!

文:桑畑優香 / 撮影:安藤毅

  • いつか〜one fine day 公式サイト https://www.consept-s.com/itsuka/
  • 最近の投稿
    カテゴリー
    TOP PAGE